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幸福度の高い国の公園と遊具で知るその社会的特徴──北欧・英国の公園に学ぶ|コラム|アネビーの遊び研究所

アネビーの遊び研究所

幸福度の高い国の公園と遊具で知るその社会的特徴──北欧・英国の公園に学ぶ

2026.03.17

ストックホルムの公園7月29日から8月7日までの10日間、RPII年次精密点検士試験の受験を兼ねて、スウェーデンの首都ストックホルムとイギリスの首都ロンドンへ公園の遊具視察に訪れました。
視察では、後に控える試験のこともあり、遊具の安全基準に沿っているかを確認しながらリスク評価のシミュレーションをして、点検士の視点で多くの公園を見て回りました。

スウェーデンの公園安全面からの視察と言いながらも、訪れたどの公園も本当に子どもの遊び心を擽るような遊具が多いことに驚きや羨ましさを感じる場面もありました。
今回のスウェーデンとイギリスの公園の視察で、遊具を使って遊ぶ子どもたちについて感じたことについて纏めますと、まずスウェーデンが幸福度の高い国である理由が、個人の多様な価値観を認め合う社会であること、そして国民が意見や考え方を出し合い、政府がそれを受け入れる仕組みがあると感じました。そのため、社会への関心も高く、政策を自分たちで決めていく姿勢が国全体に根付いており、ダイバーシティが社会に深く浸透しています。教育や医療の無償化や育児に手厚い福祉が、高い税率でも国民の納得を得て幸福度を支えていいます。国民の意思が社会政策全体に反映されており、公園やその他の様々な施設にもその考え方が如実に表れていると感じました。

ロンドンの公園イギリスにおいては地域社会の子どもの発育とスポーツの振興を促進する活動に基づいた公園や施設づくりが行われていました。これは地方自治体の評議会で計画された事業を、民間のレジャー施設開発・運営会社に委託して実現されています。この遊び場の民営化や王室などによるボランティア活動システム以外にとりわけ印象的だったのが、自由奔放な子どもたちの姿でした。周りにいる保護者の方も子どもの一連の気ままな行動に対して注意するわけでもなく、子どものリベラルな遊びの姿勢見守っているように感じました。 英国社会自体にリベラル度の高さが感じられ、社会制度が進歩的であり、柔軟で前向きに整えられているように思いました。

イギリスの公園RPIIのように遊具の点検士登録機関が存在し、子どもたちが安心・安全に遊べる社会を目指しています。
両国においてはこのように、公園や遊具の安全性の確保を通じて子どもの遊ぶ権利が「福祉」「教育」「地域の協働」という仕組みの中で守られ、ダイバーシティでリベラルな社会の下、子どもの発達を支える社会基盤として機能することを目指していることを改めて感じました。日本も両国から学ぶ点は多いように思います。

アネビー著

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