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近くの公園、遊具が撤去されてませんか?|安全性・保証|株式会社アネビー|幼稚園・保育園・商業施設の遊具・園庭(遊び場)のデザイン設計

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安全性・保証

近くの公園、遊具が撤去されてませんか?

2019.08.15

近くの公園、遊具が撤去されてませんか?最近、全国の公園の遊具が次々と使用禁止や撤去されていることについて、少し思うところがあったので、連載のトピックの流れから今回は寄り道してみます。

今、日本全国の公園では、遊具の点検が「日本の基準」において、一斉に行われています。
それは国交省が各行政に、2018年4月から最低でも年1回、公園遊具の精密点検の義務化を通達したことで始まりました。
その結果、日本の遊具点検は「基準に準じている/いない」でしか遊具の安全性を判断しないので、その結果を報告された行政は、基準に準じていないものを概ね「使用禁止」にしてしまう傾向にあり、さらに撤去という流れになってしまっているのです。

ここで、安全性を判断する『リスク』について、皆さんとともに考えてみたいと思います。
では早速ですが、遊具が全く無い公園、もしくはすべての遊具が使用禁止になってしまった公園を想像してみてください。

遊具が使えないその場所には、まだベンチや砂場、段差が残っています。ということは、その残ったベンチや砂場、段差のもたらす危険、つまり『リスク』が、遊具を使用禁止にする前と比べて高くなり、その公園のユーザーが体験するすべての事象の『リスク』を、実は逆に上げてしまっているのです。
つまり「許容範囲内のリスク」は、その場所にたくさんあればあるほど「遊びの価値」が高くなり、「その他のリスク」の発生や確率を下げるのです。

近くの公園、遊具が撤去されてませんか?最近、さまざまな場面で「バリアフリー」が注目され、その実施が急速に進んでいます。バリアフリーは、まずそれ自体の『リスク』を下げ、ハンディキャップユーザーのアクセスの簡易化と、使用そのものを可能にするという『ベネフィット』があります。
一方、それ以外の人や物のすべてのリスクを上げていることになります。よってバリアフリーな環境が整えば整うほど、実際は公園や園庭、校庭の遊び場の「遊びの価値」が上がっていくのです。

では次の『リスク』について考えてみましょう。
A公園には15cmの段差と20cmの段差がひとつずつあります。そしてB公園には15cmの段差がひとつあります。このふたつの公園の15cmの段差に発生する『リスク』は同じなのでしょうか?
その答えは、A公園の15cmの段差とB公園の15cmの段差は同じ『リスク』ではなく、A公園の15cmの段差の方が『リスク』は低くなるということなのです。

次に、ある公園に4種類のすべり台があるとします。そのうち3種類のすべり台には日本の基準に準じていない箇所があったため、使用禁止になってしまいました。ただ、アネビーも準拠している『国際基準(EN-1176)』では、すべてのすべり台の『リスク』が許容範囲内でした。すなわち基準の数字に適合していない箇所があっても、「安全性」は保たれていると考えられています。しかしこの場合、「日本の基準」でその3種類のすべり台を使用禁止にしてしまったために、逆に残ったひとつのすべり台への『リスク』を、大きく上げてしまっていることに、実は気がついていないのです。

国際基準を採用している私たちとしては、日本の基準に欠陥があると言わざるを得ません。そして『国際基準EN-1176』が、基準の活用や遊具の点検にあたり、ISO(国際標準化機構)から「リスクアセスメント」の手法を取り入れている大きな理由がここにあります。「リスクアセスメント」は子どもの遊ぶ権利を安全に保障し、子どもの人生の『リスク』を下げることに大きく貢献しているのです。

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