vol.12 こどもの遊び場と安全5-こどもサンクチュアリーを実現するために
vol.12 こどもの遊び場と安全5-こどもサンクチュアリーを実現するために
2008.01.17
子どもは、いつも大人に保護され、監視され、大人社会のもつ無現のルールを身につけるための教育空間に閉じ込められています。
したがって、のびのびとした子どもの心を育てるには、子どもたちを檻から解き放ち、子どもが自分の意思で自由に行動でき、子どもたちのみで学び合うことができるような時間と空間を用意してあげることが必要です。それが子どもサンクチュアリー(聖域)です。
子どもサンクチュアリーを実現するための条件としては、自然が生かされていること、そして下記7項目の内容をもった遊具が設置されていることを挙げたいと思います。
1.模倣性・協調性:
過去の体験を参考にしたり、友達の様子を見て、真似たり一緒に行動できること。
2.偶然性:
予期しない行動が発生する変化に富んでいること。
3.競争性:
友達とルールを決めて、競争することができること。
4.リスク性:
勇気をもって試みるものがあること、試みた結果、達成の喜びがあること。
5.秘密性・特異性:
誰にも監視されていない、一人または友達のみと過ごす空間のあること。
6.回遊性・反復性:
気にいったことを、飽きるまで繰り返し行えるようなルートや仕掛けがあること。
7.陶酔性・めまい:
一時的に知覚を麻痺させる要素のあること。
公園や園庭をサンクチュアリーにするには、大変費用がかかります。したがって、このような施設を都市の公園や園庭に実現させるためには乳幼児教育の重要性を社会が十分意識する必要があります。
遊びとは何かと幼児教育関係者に聞けば、それは大人にとっての仕事であり、学びであり、休息であるという答えが返ってきます。つまり、子どもにとって遊びとは生きることそのものなのです。よりよい遊び環境を作ってあげれば、子どもの人生そのものが豊かなものになります。そして、よく生きる人はよりよい心をもつことができます。その原理は、大人も子どもも一緒です。
子育て環境の在り方は、「人間の幸せとは何か」「どんな子どもであってほしいのか」「どんな人間に育てたいのか」を考える親や地域や国家の意識に大きくかかわってきます。子どもサンクチュアリーを実現するためには、私たち大人自身がどんな生き方をしていきたいのか、そのことを見直してみることがもっとも大切なのではないでしょうか。







